会長挨拶
新法人の設立について
会長 小作 寛
(シミックファーマサイエンス株式会社
代表取締役社長執行役員)
これまで「安全性試験受託研究機関協議会」(略称 安研協)は任意団体として37年間活動してまいりま したが、今般、法人化の手続きを経て、新たに「一般社団法人日本安全性試験受託研究機関協議会」としてこの2019年4月1日よりスタートすることとなりました。
会員の皆様をはじめ、関係者の方々からのご支援により長きにわたる活動を続けてくることが出来ましたが、将来へ向けて、さらに業界関係者の皆様のお役に立つべく、一般社団法人として活動の幅を拡げてまいります。
法人化したことにより、協議会名での外部との契約が可能になるとともに、活動基盤の強化を図ることができます。「技術者資格認定制度」ならびに教育テキストにつきましても、これまで以上に充実を図ってまいりたいと存じます。
従前からの当協議会の目的であります「非臨床試験を受託研究する機関の相互協力及び連携、関連分野における情報の収集及び伝達など当業界の円滑なる発展に寄与すること」、これは変わりません。これまで正会員のみで構成されていました会員制度ですが、さらなる活動基盤の充実、業界発展への寄与を図るべく、新たに「賛助会員」という制度を設けました。賛助会員の会員資格は「受託業務の協力法人(動物・飼料、試薬及び機器・器材販売業者様等)」とさせていただきました。受託研究機関だけでなく、業界を支えていただいているこうした会社様にもご参加いただき、当協議会の目的を達成していきたいとの思いからでございます。是非、主旨にご賛同いただきまして本協議会の活動にご尽力をお借りできましたら、幸甚でございます。
これからも「安研協」という通称で様々な活動を続けて参る所存でございます。皆様からの変わらぬお力添えをいただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
協議会の目的
当協議会は、日本国内において化学物質等の安全性試験等の非臨床試験の受託業務を実施する法人及び海外受託法人の日本代理店並びに受託業務の協力法人を会員とした協議会です。
近年、化学物質、医薬品、食品、医療機器などに関する安全性の確保及び有効性の根拠解明に対する要望は世界的に高まってきており、ICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)においても必要な検査のガイドラインは時を追って増加し、内容も複雑化しつつあります。
このような状況下において、当協議会は、極めて公益性の高い業務の遂行者であるという認識に立ち、非臨床試験に対する世界的な法的動向及び技術動向に対応するべく、会員機関の相互協力及び連携、関連分野における情報の収集及び伝達、各関連団体との連携を行っております。
また、会員機関/非会員機関の非臨床試験技術者に対する技術及び知識の向上を目的とした教育・研修テキストの発刊および本テキストを基にした技術者資格認定試験を実施しています。
活動内容
- 安研協認定技術者認定試験の実施(年1回)
- 安研協認定技術者資格更新の実施(年1回)
- 外部識者による講演会の開催(年1回)
- 会報の発刊(年1回)
- 教育・研修テキストの発刊及び改訂(随時)
- 関係官庁・関係団体等との交流
- 関係行政機関からの情報収集と会員への情報提供
- 市場アンケート調査(年1回)
- 役員会開催(年6回)
- 定期総会開催(11月)